リノベーション -キッチン 後編-

前回に引き続き、キッチン 後編です。
前回の記事はこちら ☆

今回は収納についてお話ししたいと思います。
キッチンの収納って結構たくさん必要ですよね。
見せる収納か、すっきり片づけたい収納かでもデザインが変わります。
私はなるべくすっきり片づけたい人なので、収納を台下に全て納めています。
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こちら側には主に食器、乾物類、そしてお鍋・フライパンなどの調理器具を納めています。
TOPはモルタル仕上げ、扉はオーク古材の突板をクロカワのスチールで囲っています。
荒くなりがちな古材と鉄を繊細かつ古びない雰囲気にしているのは、ディテールにこだわっているからです。
鉄のフレームの幅や溶接の仕方、古材の割り付けなどバランス一つで大きく印象は変わります。

私たちは2人暮らしということと元々それほど食器を持っていないので、これくらいの収納でまだ空きがあるくらいです。
少なくても十分事足りますし、意識してみると自分がよく使う器の大きさが絞られてきます。
そうしたら、欲しい器の大きさや色がイメージできると思います。
焦って揃えるのではなく、出会ったときにちゃんと手に入れて、使い込んでいけるようにしていきたいと思います。

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リノベーションをさせて頂くお施主様にはなるべくお手持ちの食器などを見せて頂きます。
そしてそれに合ったサイズで収納の寸法を決めていきます。
当然新しい物が加わったりするので+αのスペースは確保しながら。

ガスコンロ近くには調味料の引出し、反対側には鍋・フライパンの引き出しがあります。
すぐにお皿が取り出せるよう作業スペースの下に大中サイズのお皿が入ってます。

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取皿やグラス、マグカップなどは、使いたい人がすぐに出せるようダイニング側の棚に置いています。

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反対側のアイランドキッチンは、シンプルに手入れのしやすさ重視で仕上げています。
シンク下にはゴミ箱、横には食洗機を設置しました。
食洗機が必要かどうか、サイズをどうするかも本当に人それぞれです。
私たちは、器が好きなので持っている器のほとんどが食洗機不可です。
なので、調理道具がメインで回りしているので、それほど容量を必要としませんでした。
食洗機で洗える食器がほとんどで、手洗いが面倒な方には、大きい容量の食洗機をお勧めしたいです。
私も少し洗ってもらうだけで大分負担が減って、あと少しだから片づけちゃおう。という気になります。

ご飯をよそってすぐにカウンターに出せるよう炊飯器もこちら側に組み込んでいます。
そしてその隣の引き出しには、カトラリー類。
なるべく動線を短く、かつ美しく納められるのが、造作家具の魅力です。

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造作家具の魅力は、そのスペースに合わせた家具が創れること。
変形の出窓部分にはベンチを設けています。
ベンチを避けるように収納扉のサイズも変えています。
無駄なく収納を確保することが出来ます。
取手を星形にしてみたりそういう遊びをつくるのも、愛着が増すポイントですよね。

イランイランのキッチンの収納について、ご理解いただけましたでしょうか?
使う人、空間の見え方、家族のライフスタイルによっても何通りも答えはあります。
イランイランでは、しっかりお話をしてその一人一人に合ったキッチンをご提案致します。

不定期ですが(笑)
次回はリビングについてお話ししたいと思います。

リノベーションにご興味のある方、物件決まっていないけど話を聞いてみたいという方、
お気軽にお問い合わせください。

「毎週土曜日はYLANG YLANGのリノベーション相談会」
開催:毎週土曜日(相談無料・予約制)
時間:10:00~・14:00~・16:00~
場所:イランイランオフィス

まずはお電話・メールにてお問い合わせください。
052-753-5293
info@ylang-ylang.org

よろしくお願いいたします。

リノベーション -キッチン 前編-

先日発売された「東海リノベーション」にイランイランのリノベーション事例が掲載されてます。
P98に見開きで掲載されておりまので、ぜひご覧ください。
その他に「信頼できるリノベ会社セレクション」P42 というテーマ?の表紙にも選んでいただきました。
そしてそして P32のコーナーごとの事例にもいくつかイランイランの事例が掲載されています。

取材のお宅は、こちら ☆
ぜひ「東海リノベーション」ご覧ください。

雑誌の掲載もあったので?というのはこじつけですが、
イランイランのリノベーションを少しずつですが、お伝えしていこうと思います。
第1回目は「キッチン 前編」です。
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こちらは私たちイランイランの自宅です。

キッチンはダイニング、リビングといったメインの広い空間によくレイアウトされます。
造作家具のボリュームとしては、一番大きいといっても過言ではないと思います。
なのでキッチンをどの位置に配置するか(配管の関係上、ある程度は決まってきますが)、そしてそれをオープンに見せたいのか見せたくないのか。
シンクとコンロ、冷蔵庫の配置はどれがベストか。など答えは無限大にあります。
そこに住まう人のライフスタイル、性格によってもその答えは変わってきます。
このシリーズでは、私たちの自宅を例にしてお話ししたいと思います。

まずはレイアウトです。
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私はキッチンから全体を見たかったこと、リビングと馴染ませて広く見せたかったことからアイランド型のレイアウトにしました。
よく見ていただくとキッチンが一段上がっています。
これは、シンクの配管を持ってくるのに床を立ち上げないといけなかった為です。
ですが、そのデメリットも逆手に取り、キッチンがステージのように見渡せるスペースになりました。
このようにデメリットをメリットに変えて、より良い空間にするのも私たちの仕事です。

そして冷蔵庫はすっきり壁に埋め込んでます。
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冷蔵庫もこれを機に新調したので、壁の白具合に最も近い冷蔵庫を探しました。
当然容量も検討していますが(笑)
余談ですが、冷蔵庫の大きさの決め方はご存知ですか?
70L×家族人数+100L(常備品)+70L(予備品)
という計算でおおよその標準がでますよ。※あくまで目安です。
冷蔵庫の近くには、サブシンクを設けました。
計画当初なかったんですが、食材を冷蔵庫から出してすぐ洗って、その横で調理できること。
ちょっとした野菜の水切りにも使えますし、パーティー時の簡易的なワインクーラーとしても重宝しています。
私がサブシンクを付けたいと思ったのは些細なことですが、
来客の方が手を洗いたい場合、メインのシンクが食器や料理の支度をしているとお互い気が引けませんか?
そういう時もサブシンクがあると、洗面スペースまで行かなくても気持ちよく手を洗うことができます。

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壁面は、メンテナンス性もいい白い磁器タイルを採用しました。
それはキッチンだけでなくリビングから見た全体のバランスで決めています。
いろんな角度からの見え方、そして日の入り方、そんな事を考えながら、主張するべき素材かそうでないかをご提案します。
天板は、モルタル仕上げです。
モルタルは、丈夫で使い勝手もいいですが、施工時の厚み、気候、温度、乾燥期間などいろんなことで左右される素材です。
保護として塗っている塗料にも気を使っています。

まだまだキッチンだけでも語り出したら止まらない(笑)
今日はここまで。
次回はキッチン収納について書きたいと思います。

「毎週土曜日はYLANG YLANGのリノベーション無料相談会」
開催:毎週土曜日(相談無料・予約制)
時間:10:00~・14:00~・16:00~
場所:イランイランオフィス ※自宅公開はプレゼン時とさせて頂きます。
ご予約を頂いてから、場所のご連絡をさせていただきます

まずはお電話・メールにてお問い合わせください。
052-753-5293
info@ylang-ylang.org

よろしくお願いいたします。

KYOTO trip

先日お休みを利用して京都に行ってきました。
まだ紅葉前ですが、少し色づいていて、それはそれで綺麗でした。
人もかなり少ない方だったのではないかな。と思います。

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こちらは吉岡徳仁さんのガラスの茶室 -光庵-

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にじり口もしっかりあり、小空間ながら自然と一体になっているのが本当に素晴らしかったです。
来年の4月頃まで観れるそうなので、ぜひおすすめしたい所です。

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その他D&Depertment

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Pass the baton

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kiln(キルン)

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Aesop

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京都BAL

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有次(ありつぐ)
海外からの料理人らしき方がたくさんいました。

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開花堂
こちらの本店では茶筒についてくる茶匙を職人さんが目の前で名前を掘ってくれます。
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一生大切に使っていきたい物ですね。

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南禅寺 永観堂

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龍安寺 石庭

たくさん見て、たくさん吸収してきました。
新旧問わずたくさんのものを見て来ましたが、
古いからいいものではない。手を加えて命を絶やさないようにしているから美しい。
そんな風に改めて思いました。
そんなものづくりをし続けていきたいです。

a construction -社員食堂-

少し前にお引渡しさせて頂きました、社員食堂。
こちらはアルミ建材をメインに製作されています久米工業様の製造工場内の社員食堂です。
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beforeはこちら
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worker達の束の間の休息に。
社員さんたちの建設的なコミュニケーションの場に。
みなさんがここで働いている!という誇りを持っていただけるような空間を創りました。

まずは食べるスペースをしっかり創るということをメインに。
将来的に厨房設備も納めれるよう、レイアウトも考えられています。
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ミーティングも出来るようプロジェクターも設置しました。

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来客時にゆったり打合せの出来るスペースも。

その他トイレ、女性更衣室(パウダールーム完備)も携わらせていただきました。
こんな空間で働けるなんて、うらやましいですね。
少しでも「気持ちよく働いてもらいたい」
そうおっしゃった社長の気持ちがお引渡しの様子を見る限り、届いたかと思います。

一見デザインが必要ないと思われていた社員食堂のような施設。
デザインがない空間・ものなんて、この世には存在しません。
もっとたくさんの人にデザインの持つ力を感じてほしいと思います。

openhouse 終了しました!

先日行われた津島のオープンハウス、無事終了しました~
来てくださった方々、本当にありがとうございました!
少しでもイランイランの住まいに対しての想いが伝わったかと思います。

そしてオープンハウスを快く承諾してくださったお施主様に感謝です。
本当にセンスのあるインテリアにみなさん、ビックリされてました!

今までリノベーションをやらせて頂いたお施主様には「イランイランのリノベーションをもっと知ってもらいたい!」
「知らないのがもったいないから頑張れ!」とかたまに喝を入れられます(笑)
ありがたいお言葉ですね。
そのたびに、もっと頑張ろう。と考えさせられます。
まだまだ住宅での実績は少ないですが、少しずつ知ってもらえるよう頑張ります。

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今回オープンハウスをしたご自宅の平面プランです。

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