中川政七商店 section 1
『点を面にしていく』中川政七商店が培ってきた伝統と進化のフィロソフィーを空間で表現し、
質の良い本物をより多くの人に浸透させることを目指している
内装は創業の地、奈良の吉野桧をベースに空間を構成している。
この吉野桧は1店舗の造作家具に対して40cm円3m、樹齢150年の木を3~5本使用している。
林業の衰退が叫ばれる中、少しでも森に還元できるように無垢材、突板材を適材適所に利用している。
中川政七商店の工芸品を暮らしの中に取り入れることが、日本の森を守る取り組みの一役を担っているのである。
店舗がただ増えるのではなく、文化的側面に立ってその意味を思考し、ブランドの概念を『点』を『面』にしていくことでよりくっきりと
浮かび上がらせ、そのたる所以が波及していくことを願っている。
またこのプロジェクトが広がることで、人々の暮らしを良くするという、空間デザインの本質を広げていければと思う。
店舗 :ルミネ北千住店
アトレ浦和店
アトレ吉祥寺店
用 途 :物販店
竣 工 :2024年
Photo by Sohei Oya / Nacasa&Partners Inc