中川政七商店 ニュウマン高輪店

所在地 :東京都港区
用 途 :物販店
面 積 :271.96㎡(82.41坪)
竣 工 :2025年

Photo by Sohei Oya / Nacasa&Partners Inc

「日本の工芸を元気にする」を理念に掲げ、工芸業界を牽引する中川政七商店の関東旗艦店の空間デザインである

3年前に内装リニューアルのご相談をいただき、ブランドの世界感を再構築することを念頭にプロジェクトがスタートした。
新たなプロトタイプの完成から1年間で数店舗のオープンを経て、その都度ブラッシュアップを重ね、クォリティーを高めていった。
※プロトタイプについては中日ビル店参照

このプロトタイプを軸にその発展形を目指したのが関東旗艦店である。
ゾーニングは面積の広さで単調になりがちな空間構成を解決することを意識した。プロダクトや服飾を選んでもらうベースとなるゾーンに、生活のシーンをイメージしたスペースや関東の工芸を体感できるスペースを繋げ、中間領域である『間』を意識してもらえるようにした。柱を連続させ奥行きを感じさせつつ別のゾーンへ誘うような視点の変化を工夫し、長居してしまう心理を促した。

更にプロトライプで培った世界感と旗艦店ならではの空間構成に、関東各地の風土や工芸技術に由来するマテリアルを接続させた。
栃木県の大谷石の壁面、益子焼の陶片を削り出した腰壁、群馬県の桐生の絹と刺繍を用いた看板など、店内全体で関東の工芸の魅力を感じられるようにした。

この空間で感じたエモーショナルな体感、記憶が日常生活に緩やかに落とし込まれ、生活がより豊かになる足掛かりとなることを切に願っている。
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