江之浦測候所に行ってきました
夏期休暇も終わると一気に秋らしい空になりました。
エアコン嫌いの私も今年はエアコンに頼る日々が続きましたが、ようやく気持ちよく眠れそうです。
夏期休暇中ではありませんが、先日小田原にある「江之浦測候所」に研修で行ってきました。
以前より行きたいと思っていたところの一つです。
ここ「江之浦測候所」は杉本博司さんが構想10年、建設10年をかけて創られた場所で、英語表記でobservatoryと書かれているだけに展望台に近い感じです。
でもその展望台やギャラリーともカテゴライズされない、する必要のない特別な場所でした。
施設案内から抜粋すると、
江之浦測候所の各施設は、美術品鑑賞の為のギャラリー棟、石舞台、光学硝子ストラクチャー、茶室、庭園、門、待合棟などから構成される。また財団の各建築物は、我が国の建築様式、及び工法の、各時代の特徴を取り入れてそれを再現し、日本建築史を通観するものとして機能する。よって現在では継承が困難になりつつある伝統工法をここに再現し、将来に伝える使命を、この建築群は有する。
と書かれているとおり、様々な施設が点在しており、それぞれに見ごたえがあり、見学時間2時間という時間はあっという間に過ぎてしまいました。
100メートルギャラリー
柱なしのガラスのみの壁はまさに圧巻!
ここは夏至の朝日がちょうど射し込むそうです。
光学硝子舞台
ここで上演される能があればぜひ見てみたいと思いました。
新しいスタッフと何やら熱く語っている藤川
これについてはまた改めて紹介します。
冬至の陽が指す道
千利休作と伝えられる「待庵」の写しと石鳥居
まだまだたくさんありましたが、写真よりも実際脚を運ばれることをお薦めします。
構想が壮大過ぎて今の私にはまだまだ理解できるとは言えませんが、
ただ人類の変わらずに考えるべき深い課題をカタチにされたように感じました。
ものすごいアグレッシブで貪欲でないとそれは難しいことだと思います。
改めて杉本博司さんという方の素晴らしさを感じました。
帰りに偶然、杉本博司さんご本人にお会いできたのは、びっくりでした。
あまりにも突然で緊張しましたが「ありがとうございました!」と思わず声に出さずにいられませんでした。